高断熱住宅は夏に涼しいか?

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高断熱住宅は夏に涼しいか?

2019年8月29日(木曜日) テーマ:★必見!建築情報・断熱、気密

  北国では「冬に温かい家」つまり高断熱が設計の基本ですが、外の気温を遮断してくれるからと言って夏は涼しいでしょうか? 実はとても重要な原理に気づかず、夏に暑い住宅となっている例が意外と多いようです。

赤外線画像600.jpg

  上の写真は、日経アーキテクチュア(2019-8-8)に紹介された夏の住宅の赤外線画像ですが、南面の大きな窓から内部に日射熱が多く侵入し、室温が高くなっていることがわかります。高断熱住宅のため内部の熱はいつまでも放出されず、室温を下げるには冷房に頼るほかありません。断熱性能をローコストで実現するため、このように軒や庇のない総2階建ての「のっぺら住宅」が平然と建てられているのです。

  だからと言って窓を小さくしたり、日射を遮蔽するガラスを使用すると、冬の日差し(太陽熱)の取り込みが出来ず、暖房コストが膨らんでしまいます。(東北地方における日射の取り込みについては、このサイト内の「窓ガラスの選び方|日射熱の取得を考慮」をご覧ください。)

  庇には、夏の太陽光を遮り、冬の太陽光を取り込む働きがあるため、日本古来から奥行きのある軒や庇が採用されて来ました。他にも外部のルーバーやすだれ等は日射を遮るのに有効ですが、室内のカーテンやブラインドは遮った熱を室内に放出するため、あまり効果はありません。夏を涼しくするためには、高断熱住宅ほど日射の遮蔽を真剣に考えておく必要があるのです。



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