新耐震基準で設計された住宅は安全か?

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新耐震基準で設計された住宅は安全か?

2016年4月25日(月曜日) テーマ:★必見!建築情報・耐震

   熊本地震で被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。1日も早い復興をお祈りいたします。

   今回の地震で「建物が新しいのに何故壊れてしまったの?」と思われた方が多かったのではないでしょうか。国が定めた新耐震基準とは一体何なのか、今後のためにも是非知っていただきたいと思います。

   これまで幾度も大地震を経験した日本は、新しく建てる建物に対し、せめて命だけは助かるように、震度6強程度の地震では倒壊しないような強度を持たせることにしました。その結果、新耐震基準で設計された建物は、他に比べてはるかに被害が少なくなりました。しかし、その意味が広く国民に理解されていなかったため、被災した住宅に戻り、次の地震で倒壊し、命を亡くすというような不幸が起きてしまったのだと思います。

建物倒壊.jpg   
   国が定めた新耐震基準は、大地震を経験した後も継続して使用できるような強度を保証するものではありません。倒壊はしなかったとしても、耐震強度は低下してしまうのです。したがって、一度でも大地震を経験したら、補強しない限り再利用は出来ないと考えるべきでしょう。国の基準は「最低限の安全」を保証したものであり、決して「ずっと安全」と勘違いしないでください。

   大地震経験後、補強なしで継続使用するためには、耐震部材を1.5倍程度は確保しなければなりません。したがって、新築の際、耐震強度にどれだけ余裕を見込んだのかをチェックしておくことが大切です。それを説明できないような設計では、もはや本末転倒・・・コスト優先の生活を続けるうちに「最低限でも同じ価値がある」と思い込んでしまう社会の風潮に注意しましょう。



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