働き方改革|「育てる」から「育つ」ヘ

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働き方改革|「育てる」から「育つ」ヘ

2020年12月24日(木曜日) テーマ:★建築情報をみる・社会の変化

   日経アーキテクチュア2020-12-24に働き方改革の最終回として『「育てる」から「育つ」ヘ』という記事が掲載されました。すべての分野の職場に通じるとても大切なことが書かれていますので、引用して紹介します。

   冒頭の文章に…「会社は自分のものだ」という当事者意識を持てれば、若手は職場に定着する。「成長して働きたい」「喜ばれて働きたい」という欲求を満たし、仕事に対する内発的な動機付けを高めることが重要だ。その際、「人を育てる」だけでなく「人が育つ」土壌をつくる視点が必要になる。…と書かれています。

   また、マズローの欲求5段階説に従って「働きがい」のある職場を説明する本文では…「自己実現の欲求」とは「成長して働きたい」という欲求に当たる。人が職場で成長を感じるのは、仕事で成果を上げた時だ。…として、成果を上げるために必要な三つの資質(能力、熱意、考え方)を説明しています。

成果に必要な3資質.jpg

   そして本文の終盤では、マズローの第6段階とも言うべき「超越的な自己実現の欲求」を解説し…人は仕事を通じて顧客や社会の役に立っていると感じると、働きがいを感じる。そして、顧客や社会に貢献したいという気持ちが強くなると、上司や会社から指示を受けなくても自主的に動き、自分の能力を最大限に発揮しようとする。(中略)そのためには、会社の財務状況や現場の予算・損益状況、人事評価の結果、中期経営計画書などの情報を共有し、会社や現場の状況を理解させれば、社員に当事者意識が生まれる。…とあります。

   更に、内発的動機付けを高めるための観点として、「自己効力感」(自分はやればできるという確信)、「影響感」(自分が目的、目標達成に影響を与えられるという確信)、「有意味感」(目的や目標の価値を感じること)、「自己決定感」(自分で決めたという認識)の4つを紹介しています。

   これらの内容についてここで解説を加える必要はないでしょう。「働き方改革」を「休み方改革」ととらえるのではなく、真の労働生産性を考える機会にしなければなりません。

(文献:日経アーキテクチュア2020-12-24)



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