ＩＴが急速に進化する現代、あらゆる業界でデジタルトランスフォーメーション（ＤＸ）を推進していかないと生き残れないという危機感が強まっています。これまでは、デジタルに精通した人材を何人か雇えば何とかなったのですが、あらゆる業務のデジタル化が進むとすべての従業員にデジタルスキルが必要になります。リスキングは、企業が新しい事業分野に進出するために必要な人材を育成する職業教育で、自らの趣味や関心でキャリアアップを目指すリカレント教育とは異なります。

   ジャパン・リスキング・イニシアティブ代表理事の後藤宗明氏は、日経アーキテクチュア2023-5-11の中で「リスキングは企業の重要戦略であり、個人の学びに任せてはいけない」と警鐘を鳴らしています。しかし、そのためには一人一人の意識改革も必要です。まずは常識や成功体験を捨てて、新しい知識やスキルを受け入れる余地をつくること。後藤氏は、下図のようにリスキングを含めた４つのスキルを循環させることが大切だと話しています。

(文献：日経アーキテクチュア2023-5-11)