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軽量形鋼の組立材|つづり合わせ間隔
2023年1月30日(月曜日)
日経アーキテクチュア2017-5-25に「正しいBIMとの付き合い方」というタイトルで、BIM導入の参考になる記事が掲載されました。その中に、BIMの先進国=英国における設計の進め方や設計者に求められる役割について紹介されています。
皆さんは、BIMをモデリング技術だと勘違いしていませんか。英国規格協会が定めたガイドラインでは、BIMは「オブジェクト指向の電子データを使って建築やインフラを設計・施工・運営するプロセス」と示されているそうです。単なるデザインツールではなく、業務の進め方そのものなんですね。
英国政府は、BIM導入レベルの尺度として「BIM成熟度モデル」と呼ぶくさび形の指標(下図)を示しました。これによると、作図で用いる2次元CADは「レベル0」、デザインツールである3次元CADで「レベル1」。しかし、英国政府は、プロジェクト関係者がそれぞれの専門分野でBIMモデルを構築し、互いに共有・参照できるようになる「レベル2」を公共物件に求めています。「レベル3」は関係者全員が一つの統合されたBIMモデルを使用する理想的なプロセスですが、公共施設ならせめて「レベル2」にする意味はありますね。
設計段階と施工段階では情報量(密度)が異なるため、現在はまだ設計BIMを施工BIMにつなげるメリットが少ないようですが、設計BIMと建物の維持管理(ファシリティーマネジメント)を連携すると大きなメリットがあることはわかっています。設計業務の前倒し(フロントローディング)にも効果が期待されているBIMは、正に設計事務所の在り方を見直す活路となることでしょう。
(文献:日経アーキテクチュア2017-5-25)
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