
特定天井|地震被害と改修方法
2024年5月29日(水曜日)
東日本大震災では、各地の大きな施設で天井が落下するという事故が起きました。新耐震設計法により、比較的新しい建物は倒れないようになりましたが、それでも天井が落ちれば大怪我をします。一般の捨て張り天井は、3.5mの高さで頭蓋骨崩壊に至るそうですよ。安全性を犠牲にしてまで天井を取り付けるのですから、もっと真剣に施工方法を考える必要がありますね。
施設向けの軽量鉄骨天井下地は、天井のふところが1.5m以上の場合には、吊ボルトの水平及び斜め補強を行うことになっています。しかし、これが落とし穴! 1.5m未満なら補強が要らないというのは早合点です。安全な耐震天井とは、吊り材に入れる適切なブレースとその周辺の金物補強のほか、壁とのクリアランス等も必要なのです。また、なるべく軽い天井材を使用しておくことも有効ですね。
新築であれば総工事費の1%未満で補強できるので、専門家に相談し、安全な天井を造ることが必要です。
(文献:日経アーキテクチュア2011-6-25より)
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