床下の結露|設計段階で要チェック
2024年4月30日(火曜日)
2階建て以下の木造住宅の耐震強度を決める…いわゆる「壁量設計」が時代に合わなくなっています。2016年の熊本地震では、現在の設計基準で建てられた住宅でも写真のように倒壊してしまったものがあり、それについて試算した情報が日経アーキテクチュアに掲載されました。
建築基準法の壁量を、それに相当する住宅性能表示制度の耐震等級1と比較すると、下図のように3/4程度しかないことが分かりました。最近の建物は重量が重くなっていて、2000年にできた住宅性能表示はその仕様を反映していますが、建築基準法の壁量設計では古いままだからなのです。
壁量設計は、比較的小さな木造住宅いわゆる4号建築物(高さ13m以下、軒高9m以下、2階建て以下、延べ面積500㎡以下)に対して構造計算を省略するために使用されます。しかし、建物によってはそれでは不十分な場合があるので、瓦屋根のような重い建物や壁が偏っている建物などは、設計者の判断できちんと構造計算を行っておく必要がありますね。
(文献:日経アーキテクチュア2021-5-27)
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