床下の結露|設計段階で要チェック
2024年4月30日(火曜日)
新型コロナウイルス感染防止対策のひとつに「密閉」の改善方法として「部屋の換気」が厚生労働省から推奨されています。
換気の方法としては、①換気設備による方法と、②窓の開放による方法がありますが、ちゃんと換気をするためには、これらに関する基本的な知識が必要です。「実は換気されていなかった」などと言うことにならないよう、ここでポイントを説明しましょう。
①換気設備について
最も単純な換気設備は、壁や天井に取り付けてある排気専用の換気扇です。これを運転すれば当然部屋の空気は外に排出されますが、別の場所からその分の空気を取り込む必要があります。部屋のどこかに吸気口がある場合は、それを開けておきましょう。吸気口がない場合は、窓や入口の扉を開けておくと良いでしょう。但し、換気扇の近くの窓や扉を開けると新鮮な空気が排出され、部屋の空気が残ってしまうので、なるべく遠くの窓や扉を開けることが大切です。
これに対し、熱交換型の換気設備は、排気しながら外気を取り込みます。スイッチやリモコンで「換気」を選択することにより、窓を開けなくても室内の空気は入れ替わります。
注意が必要なのは、エアコンです。エアコンは、部屋を冷やしたり温めたりする目的で空気を循環しているだけなので、換気は行いません。但し、前記の熱交換型換気設備とエアコンが連動しているタイプのリモコンもありますので、「換気」の表示を確認しておきましょう。エアコンと連動するタイプの場合は、エアコンを切ると換気も止まってしまうものがあるので注意が必要です。
一方、大規模な建物のように、部屋の空気を設定温度に調整された新しい空気と入れ替える「空調設備」が備わっていれば、それが正常に運転されている限り換気は問題ありません。換気設備は、部屋の広さや用途に応じて選定されていますので、部屋ごとにどんな換気設備が使用されているか確認し、正しい換気を行うことが大切です。
②窓の開放について
換気設備で十分な換気が取れない場合は、窓を開放するのが最も簡単な方法です。連続して解放できない場合は、30分に1回程度、部屋の空気の入れ替えを行うと良いでしょう。ポイントは複数の窓を開放すること。もし窓が1ヶ所しかない場合は、入口ドアを開けて空気の流れをつくることが大切です。窓のない部屋については、入口ドアを開放した上、送風機で内部に空気を送り込みましょう。窓であれドアであれ、1ヶ所を開放しただけでは換気効果は期待できません。
<解説サイトの紹介>
ダイキン工業のサイトに「上手な換気の方法」が詳しく解説されていますので紹介します。
上手な換気の方法~住宅編~
上手な換気の方法~オフィス・店舗編~
~資料:ダイキン工業株式会社~
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