
電力の自給|オフグリッド住宅
2023年7月29日(土曜日)
紹介が遅くなりましたが、日経アーキテクチュア2023-6-8の住宅特集に「電気代高騰を”勝機”に!」というタイトルで3つの太陽光住宅が紹介されました。電気料金の値上げで光熱費の負担が増える中、「オフグリッド」による太陽光住宅の関心が急速に高まっていますので、実際にこの記事を読んでみてはいかがでしょうか?
事例1:鋼板そっくりの太陽光パネルで電力自給できる住宅のひな型
この事例では、建物の高断熱と屋根一体型の太陽光パネル及び蓄電池・おひさまエコキュートの採用、次世代版HEMSによるエネルギー管理を紹介しています。
事例2:温湿度コントロールを自動化|太陽光で電力自給に挑む
この事例では、全熱交換による換気とダクト式の空調を組み合わせ、蓄電や売電も含めたすべてのエネルギー管理を独自の自動制御プログラムで行っています。
事例3:大容量蓄電池とパッシブ設計で地域との電力融通を目指す
この事例では、大容量の太陽光パネルと蓄電池を採用し、最も効率的に日射を利用できる方角に建物を向けてエネルギーの有効活用を実現しています。
これらの事例すべてに共通するのが蓄電池の採用です。昔の太陽光発電は、発電した電力をすべて交流に変換して利用し、余った電気を電力会社に売電する形式でした。それに対し、蓄電池の技術が進歩した現在は、自分の蓄電池に発電した電力を直接直流で充電し、使う分だけ交流に変換して使用する「オフグリッド」型が特色で、直流と交流の変換ロスが少ないというメリットがあります。事例3では、蓄えた電気が足りなくなる場合に備え、別の太陽光パネルと蓄電池によるバックアップ系統も採用しています。
これらの事例が注目されることから、今後ますます電力の自給自足化が進むと考えられますね。
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