床下の結露|設計段階で要チェック
2024年4月30日(火曜日)
断熱をするなら気密が不可欠なことは「気密|建物を断熱するなら気密は不可欠」で説明しましたが、平成11年に決められたこの基準値が10年後にはなくなり、平成25年の新しい省エネ基準にも復活されていないことをご存知でしょうか。
気密のレベルはC値(相当隙間面積)で評価しますが、建物が完成してから測定する値であり、設計図からは計算できません。そこで、設計段階で性能を判断できないのであれば、基準値を設けても「絵に描いた餅」になるとでも思ったのでしょうか。基準値が消えたお陰で気密に気を配らなくなり、完成後の気密測定を省略する建設会社もあります。
新しい省エネ基準で断熱しても気密性がなければ、それこそ「絵に描いた餅」。書籍「エコハウスのウソ」を執筆した前真之(まえまさゆき)氏は、最低限の仕様で断熱材を入れただけの「なんちゃって省エネ基準住宅」が市場にあふれることを懸念しています。断熱を行う場合は、基準値がなくても気密の目標値を決め、完成後に必ず確認を行うことがとても大切です。
(文献:日経アーキテクチュア2016-1-14より)
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