
床下の結露|設計段階で要チェック
2024年4月30日(火曜日)
日経アーキテクチュア2022-9-8に「後付け太陽光パネルが原因の雨漏り」記事が掲載されました。最近のエネルギー問題で太陽光パネルの採用を検討している方が多いと思いますが、これは見逃せない重要なトラブルです。雨漏りが発生した住宅は瓦屋根ですが、特に瓦屋根の場合は要注意です。
太陽光パネルを瓦屋根に取り付ける場合はパネル専用の支持瓦(写真)が必要ですが、後付けのためその支持瓦を屋根にビス止めしたことがトラブルの出発点となりました。屋根と支持瓦の隙間から入った雨水が、支持瓦を固定したビスから小屋裏に浸み込んだ(写真)のです。支持瓦は既存の瓦と形状が異なるため、そこに生じる隙間はコーキングに頼るしかありません。しかし、屋根面のコーキングは完全な防水を期待できず、経年劣化も考えられるため、雨漏りの危険性が残ってしまいます。
雨漏りの原因はこれに留まりませんでした。パネル取付の際に作業員が屋根瓦を踏み割っていた(写真)のです。瓦は割れやすいため、屋根工事職人ではない人が作業を行うと、うっかり踏み割ってもそれに気づかないのです。もし、太陽光パネルを後付けする場合は、その屋根材専門の職人にお願いし、支持部材も屋根材の形状に合ったものを採用することが大切です。
関連記事
床下の結露|設計段階で要チェック
2024年4月30日(火曜日)
建設業2024年問題
2024年3月28日(木曜日)
能登半島地震に耐えた免振構造
2024年2月14日(水曜日)
構造設計にもAI導入!
2023年12月26日(火曜日)
電気代はまた安くなるか?
2023年11月30日(木曜日)