構造設計にもAI導入!
2023年12月26日(火曜日)
日経アーキテクチュア2023-12-14に竹中工務店の構造設計AIシステム全面導入がNewsクローズアップされました。竹中工務店の開発チームが2017年から開発を進めてきたシステムの全貌を明かしたのです。
AI(人工知能)については既に多くの分野で活用されていますが、ついに構造設計にも導入される時代が訪れました。建物の面積や階数、スパン、基準階の平均重量など、わずか10項目の属性値を入力するだけで、竹中工務店の自社設計から厳選された約400件のデータベースからAIが瞬時に類似案件を提示し、比較表まで作成してくれるという優れもの。これまで構造計画の方針を決める際は、類似案件を調べ、図面や構造計算書を確認しながら何時間もかけて作成していました。「AI建物リサーチ」と名付けられたこの機能なら、その作業は15分ほどで終わるとのことです。
AI機能はこれに留まりません。具体的な柱割りや荷重条件が決まり、より詳細に部材を設計する段階になると、断面を少し変えては解析をするという作業を何日も繰り返しますが、「AI部材設計」という機能はそれを数時間でやってしまうのです。部材のランクや安全率、ブレースの分担率等の条件を入力すると、コンピューターはそれを満たす最小断面を目指して自動計算した上、応力状態の似た部材をグルーピングして同じ断面にまとめてくれる。正にAIならではの機能でしょう。構造計算にAIを導入する時代がもうそこまで来ているのかもしれません。
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