電力の自給|オフグリッド住宅
2023年7月29日(土曜日)
エアコンを購入する際、その能力をどのようにして選びますか?その最も簡単な目安が「8~10畳用」などの表示ですよね。しかし、これは1965年の推定法に基づき、断熱や日射遮蔽がない昔の住宅を想定したもの。最近の高断熱住宅にとっては、能力を過大に見積もっている傾向があります。畳数目安につられ、冷房が効かないリスクを回避しようとついつい大きめの機種を選びがちですが、値段が高いだけでなく、ランニングコストにも影響があります。
この図は、熱負荷と運転効率の関係を示したものですが、スイッチを入れたばかりの熱負荷の大きいときだけでなく、室温が安定して負荷のかからないときも運転効率が悪いことがわかります。低負荷運転であっても連続運転しているので、決して節電されているわけではないのです。だからと言ってスイッチを止めれば、再運転の際に電気を消費してしまう。最近の断熱住宅なら、一回り小さな能力のエアコンを選び、中間能力で連続運転するのが最もコストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。
尚、古いエアコンは買い替えた方が節電できると思うかもしれませんが、冷房能力については2000年以降ほとんど変わっていません。節電を考えるなら、適切な能力の機種を選び、運転負荷を中間効率の領域に集中させることが重要です。
(参考文献:アーキテクチュア2019-9-26)
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